為末氏、米倉氏はともに、「自分で考え、行動する」という本質が共通項ではあるが、 スポーツマン的視点からのアプローチと、学術的視点のそれとの違いを炙り出すのも狙いのひとつである。
『常識をぶち壊せ』という今回のプリントネクストにおいて、何が常識なのか? 何をぶち壊すのか? といった疑問がまずは頭に浮かぶのではないだろうか?我々のメッセージの本質は、非常識なことを勧めるということではなく、従来にない視点を持ってもらいたいというものである。 今回の基調講演には、世界陸上メダリストの為末大氏を招き、「ホモルーデンス」(ホイジンガ著)に感銘を受け、ヒトの本質である「遊び」を取り入れながら、従来にない練習スタイルを独自で行い、結果を残してきた氏の視点と思考を学び、「遊びは夢中で出来るが、仕事に夢中になっているか?夢中になれるか?」を問いかける。 また、基調講演後には、一橋大学教授の米倉誠一郎氏のファシリテートによるパネルディスカッションをプリントネクストメンバーとで行い、氏の言われる「創発的破壊」についての見識を深め、我々が今後当事者意識を持って、また業界を越えて日本のリーダーになるためにはどうしたらよいか?を探る。
為末 大
米倉 誠一郎