日時:2012年2月4日 16時45分~18時00分
会場:パシフィコ横浜会議センター 411+412 小会議室
パネラー:亜細亜印刷株式会社 代表取締役 藤森英夫氏、印刷課課長 大塚成二氏、印刷課 伊東真規子氏
受注環境の厳しい中、企業における人材育成はますます重要となってきました。そんな中、決して大手とはいえない長野の亜細亜印刷株式会社様の伊東真規子さんが、第41回技能五輪国際大会/ロンドン大会(2011年10月4日~9日開催) の日本代表となり、見事、金メダルを受賞しました。
印刷機を使いこなすのに長い時間を要するのが当たり前であったこの業界で、入社わずか3年でこの快挙を成し遂げた裏には、本人の努力もさることながら、周りで支える人たち、会社の姿勢が大きく係わっているのではないのか。
また、長野は印刷業が盛んな地域ですが、女性のオペレーターはまだまだ少ないのが現状。事実、国内選考会でも、女性は伊東氏一人だけだった。そんな中、実際に現場に携わってみると、力仕事など大変なことも多いですが、"女性でもやって出来ないことではない"と乗り越えるぐらい"根っからの負けず嫌い"と自分自身を語るほど、伊東氏は努力を惜しまなかった。
女性のオペレーターがここまでできるのは、何があるのか?亜細亜印刷株式会社の人材育成法とは?
「国際技能五輪金メダリストはいかにして生まれたか」と題し、亜細亜印刷株式会社の会社紹介と、藤森社長、上司である大塚印刷課長、伊東真規子氏によるパネルディスカッションを開催します。
アジア活版資料館
長野市にある亜細亜印刷は、昭和38年に創業し、当初は活版印刷を中心に書籍の印刷をおこなってきた。現在では、主に出版社・学校関係の顧客を持ち、雑誌書籍や商業美術印刷をおこなう社員数81名の中堅印刷会社にまで成長した。また同社の開設したアジア活版資料館では明治初期の印刷機や鉛でできた活字といった貴重な資料を保存し、その芸術的なまでに美しい印刷の世界を亜細亜印刷に訪れれば見ることができる。
亜細亜印刷株式会社 社屋
パネラー紹介
代表取締役
藤森 英夫氏
(ふじもり ひでお)
印刷課課長
大塚 成二氏
(おおつか せいじ)
印刷課
伊東 真規子氏
(いとう まきこ)
日時:2012年2月4日 16時45分~18時00分
会場:パシフィコ横浜会議センター 413 小会議室
パネラー:美濃和紙あかりアート展実行委員会 実行委員長 深和昌司氏、美濃市観光協会 事務局長 池村周二氏、株式会社トコロ 専務取締役 中島孝氏、北浜印刷工業有限会社 専務取締役 山中武氏
コーディネーター:株式会社岐阜文芸社 代表取締役社長 飯尾賢氏
美濃和紙あかりアート
http://www.akariart.jp/
岐阜県美濃市には1300年以上の歴史を誇る伝統産業の「美濃和紙」があります。この伝統産業の再生と後に重要伝統的建造物群保存地区に指定される「うだつの上がる町並み」の活性化・ ブランド化を目的として、平成6年から「美濃和紙あかりアート展」が毎年開催されています。2011年10月で第18回を数え、今では県内外は もちろん海外からも「和紙によるあかりのアート作品」が多く寄せられるようになりました。もちろん開催当日も連日大賑わいで、町のたからものである『美濃和紙』が主役となって地域活性化が行われています。このイベントの企画立案は、地域のボランティアが中心となって組織された実行委員会で行っており、まさに地域の伝統や文化に誇りを持ち、地域を愛する『絆』で繋がれた方たちによる地域のためのイベントとなっています。
この分科会では、「美濃和紙あかりアート展」の現状を美濃市観光協会の池村事務局長及び深和実行委員長よりご紹介いただきながら、『地域の絆』や『地域活性化』についてご講演いただき、それを基調としてパネリストと共に、今後私たち印刷関連業が地域の絆づくりから活性化・情報発信について、関わるべき役割とはどのようなものかを探っていきます。
パネラー紹介
コーディネーター紹介
日時:2012年2月4日 16時45分~18時00分
会場:パシフィコ横浜会議センター 414+415 小会議室
パネラー:株式会社帆風 犬養新嗣氏、土山印刷株式会社 土山雅之氏、ラクスル株式会社 松本恭攝氏
Amazon・楽天といった流通革命が日常的に普及して、ごく当たり前に消費者がWebで買い物をするようになった昨今、印刷業界もこの変化に目を背けられなくなってきました。そんな中、急速に市場規模を拡大し続けている「印刷通販」。特にここ数年の伸びは目覚ましく、サイト数の増加とともに市場規模は現在500億円に達すると見られています。
従来、印刷取引はオーダーメイドのため、価格が不透明で、顧客が不信感を抱く要素を多く孕んでいました。そこへ印刷通販が出現し、ネット上で取引が完結し、価格も明朗で、尚且つ従来よりも低価格でのサービスを提供することで、確実にそのシェアを急拡大してきています。印刷会社にとってこれが脅威になるのか、新たなパートナーとなるのかは興味のあるところです。従来の印刷会社側からすると、顧客への見積の引き合いとなったり、仕事が通販へと流れたりといったマイナス面ばかりが目立つかもしれませんが、これまで印刷通販が伸びてきた背景には、顧客ニーズに柔軟に対応してきたことを理解する必要があるのです。
そこで、印刷通販関係者の方々を迎え、これからの印刷ビジネスについての展望・印刷業界との関わり方などをお伺いし、共存共栄のための道を探ります。
また、そのお話しを聞くことで、「時代の変化」に対する認識を深めていただき、今後の新しい印刷通販会社との関わり方を見つけるきっかけとなり、さらに仕事の流し方を見直すことで、各社の利益拡大へと繋げるためのパネルディスカッションを開催いたします。
パネラー紹介
日時:2012年2月4日 16時45分~18時00分
会場:パシフィコ横浜会議センター 416+417 小会議室
講師:博報堂 買物研究所 上席研究員/コンサルタント、シブヤ大学講師 高荷力氏
本セミナーは、「すべての社員がブランド行動を日常化させ、マーケティング活動に積極的に貢献する企業文化の構築」を率先する為に必要な知識の習得を目的とする企画です。
企業に必要な事として、ドラッカーはイノベーションとマーケティングと言われている。30年も前から提唱されているにも関わらず、それを実践できる会社は少ない。
経済成長に伴い発展してきた日本の経済。それに比例するように、仕事も潤沢にこなしていた時代は終わり、今後生き残る為に必要な"何か"を皆探し始めている。
それには時代に合わせたイノベーションが必要であり、そのサイクルも短くなってきている。零細企業の親方会社であれば、親方の采配で何とかなるかもしれないが、組織として自立しなければ、継続したイノベーションは起せない。
その為には、社員はもとより、ステークホルダーにも、理念やビジョンを浸透させる必要性がある。それがインナーブランディングである。今まで、高潔な理念を掲げていたとしても、それを行う仕組み自体を考えた事があるだろうか? その仕組みを考えるのは、誰なのか? インナーブランディングでは、それは社員やステークホルダーである。つまり押し付けるのではなく、自ら創出させる事が重要でそれによる効果は是非もないとしている。
インナーブランディングにおいて、BIOS(brand input/output system)を開発した、博報堂のシンクタンクである買物研究所の上席研究員/コンサルタント、高荷力氏を招いて今、企業に必要なブランディングを講義していただきます。
そこでは有名なグッチやシャネルといった、ある意味記号化されたアウターブランディングではなく、自社を強くする事、それは働く人達が誇りを持ち率先して会社に社会に貢献できるように育てる事が重要です。そして中から外へ滲み出るものがブランドである、それがCSRや存在意義と重なると考えられます。
そのために必要な事は何なのか?
その部分を徹底的に洗い出し、自社の状況と照らし合わせながら、考えさえる実践的な方法論のセミナーです。
即実践できる物として、インナーブランディングの考え方、その実践方法などは今後の企業活動の上で必ず必要になってくると考えられます。今までコーチングやファシリテーションを行ってきたのは何だったのか。それは社員の意識向上を促す為であった筈です。そして、その行ってきた物の集大成がインナーブランディングです。そのインナーブランディングを実践しているコンサルタントであり、博報堂が開発したBIOS(brand input/output system)にも関係がある高荷氏を講師としてお招きいたします。
講師紹介
日時:2012年2月4日 16時45分~18時00分
会場:パシフィコ横浜会議センター 418 小会議室
講師:共栄印刷株式会社 代表取締役 堀井清孝氏
今の印刷業界は受注産業です。しかし印刷物の受注量が激減している現状を考えると、仕事を待っているだけでなく、新しいアイディア溢れる仕組みを作り、地域を動かし、新たなビジネスチャンスを掴んでいかなければなりません。そこで今回、『地域情報は地方でしかわからない』そんな発想から、地域情報誌を発刊、それをきっかけに文化の街『奈良県庁』から広報を企画・提案の依頼を受け、そして今ではソリューションプロバイダーと変革されました、共栄印刷株式会社の堀井清孝氏をお招きして、今までの事例から、アイデアを導き出すヒントを学びます。
堀井氏は、美術大学在学中、学園祭の企画運営など自ら行動されていました。卒業後、そこで学んだ経験を活かし、先輩企業から依頼された企画をアルバイトで手伝ってきました。その後、親の印刷会社(共栄印刷株式会社)に戻り営業と製作の業務を任されました。32歳の頃、自分が作成したデザイン・イラスト・原稿が勝手な理由で修正させられ、訂正をしている作業に嫌気がさしました。そこで、自分達で好きな、納得行く印刷物を作ろうと思い出来たのが地域情報誌『やまとびと』でした。基本的には広告収入ゼロ、これは共栄印刷株式会社の広告宣伝との位置づけでスタートしました。誌面は地元の人・観光・情報を取材して発行しました。またその頃同時に地域団体で祭実行委員長を受けました。学生時代の経験から祭をリニューアル。その実績から多くの団体、行政から企画の依頼が増えてきました。その実例が奈良県庁に認められ広報の依頼を受ける事となりました。きっかけはもちろん『やまとびと』でした。はじめは自社の広報誌としてスタートした地方情報誌が、大きな印刷ビジネスチャンスを掴んだのです。今では大手広告代理店さんともタックを組んで情報産業として新しいビジネスが出来るようになりました。
今回のセミナーを通して、印刷会社が中心になり、地域でできる事は何なのか参加者全員で学びましょう。我々印刷会社は、地域の情報を加工する事で、地域から日本を動かし、日本を元気にする事ができる。それが印刷業界の新たな道を拓くアイデアになるでしょう。
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